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刑事事件に対する思い

初めて会う被疑者が訴える無実の叫びを信じられるか。

痴漢事件で被疑者が逮捕された直後の接見で、冤罪の訴えを聞きました。被疑者が女性からの金品要求を断った後に、痴漢被害の叫びを聞いた通行人に現行犯逮捕されている事件でした。明日は裁判官による勾留質問の日。否認事件の勾留請求はほぼ認められます。保釈請求が認められたとしても、勾留が認められれば逮捕から23日間以上は留置される可能性があります。会社を首になるのは絶対に避けなければいけませんが、風邪を理由に欠勤するにしては長すぎます。警察は認めたら出られると自白を迫っています。早く職場復帰するために自白をするべきか。被疑者とともに一晩中悩んだ末、冤罪を理由に勾留決定を出さないように求める意見書を裁判官に提出しました。勾留は認められず、被疑者は釈放されました。

その後、被疑者は不起訴処分を受けています。

霜の降りる寒さの中、遠方の警察署へ連日通いました。逮捕は暮れも押し迫る師走の半ば、自動車運転過失致死被疑事件でした。自損事故の目撃者として通報した被疑者は逮捕され、勾留されました。誘導尋問を受けて事実と違う内容を話した結果、被害者の進路妨害をして死亡させたと疑われたのです。有罪判決が出れば被疑者は職業上の資格を失います。逮捕直後の接見での打ち合わせの結果、完全黙秘を貫くことに決めました。虚偽の自白を強要され続けた被疑者は、逮捕に続く20日間の勾留期間を頑張り抜きました。クリスマスも大みそかも元旦も、家族と引き離されながら耐えました。年が明けて空が澄み渡った松の内の午前中に、被疑者は釈放されました。

その後、被疑者は不起訴処分を受けています。

裁判での無罪率は1%を切ります。しかし統計データの説得力は、目の前の被疑者が叫ぶ冤罪の訴えの前では無力です。実際に逮捕された瞬間、1%は100%に変わります。

被疑者の言葉を信じる勇気をどれだけ持てるか。

接見室のボードを挟んで、いかに被疑者と心を通わせるか。

事件から大いに学ぶ毎日です。

東京弁護士法律事務所
代表弁護士 長谷川 裕雅

代表弁護士

長谷川 裕雅
早稲田大学卒業後、朝日新聞記者。
事件記者として夜討ち朝駆け。
刑事弁護士として捜査段階からの豊富な弁護経験。
刑事事件に記者として弁護士として関わってきた。
早朝の依頼で昼過ぎに飛行機で現地入りするなど、軽いフットワーク。
趣味は沖縄の離島めぐり。特技は買い物袋での熱帯魚釣り。ハワイなどの高級リゾートは未経験だが、最近ウクレレを始める。

永田町に事務所を構えたのは、なるべく多くの方に相談に来ていただきたかったからです。永田町は東京の中心にあり、地下鉄のほとんどすべての路線が集中しています。東京都内のみならず関東地方の他県にお住まいの方にとってもアクセスがよいはずです。事務所の隣にある国会議事堂もみなさんにとって比較的わかりやすい建物です。とにかく依頼者の方々に来ていただきやすい場所にしたかったのです。

刑事事件は全国どこにでも存在する法律問題であるにもかかわらず、弁護士が少ない地方に住んでいる方は不便を感じているようです。東京弁護士法律事務所では、弁護士が必要でもなかなか相談できなかった方々に対し、刑事弁護の専門サービスを提供します。このような考えから、逮捕・勾留されている方のご家族からの刑事弁護に関する法律相談は、無料で承っています。

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